「ハローワーク採用で最大60万円|FCオーナーが使える採用助成金」AILLコンサルティング ブログ#033

人材不足が続く飲食業界において、採用コストは経営上の大きな負担です。求人サイトへの掲載費、面接にかかる時間、採用後の研修——これだけのコストをかけても、すぐに辞められてしまうと元も子もありません。

そんな中、「特定の方を採用するだけで、国から助成金を受け取れる」制度があることをご存じでしょうか。

それが特定求職者雇用開発助成金です。手続きは比較的シンプルで、ハローワーク経由の採用であれば対象になる可能性があります。今回はFCオーナー向けに、制度の仕組みと活用のポイントをわかりやすく解説します。


特定求職者雇用開発助成金とは

シニアクルーを採用するほっともっとオーナーのイメージ

特定求職者雇用開発助成金は、ハローワークを通じて就職が難しい方を採用した事業主に対して、国が賃金の一部を助成する制度です。

「就職が難しい方」とは、年齢や家庭の事情などにより、一般の求職者と比べて採用されにくい立場にある方を指します。主な対象は次のとおりです。

対象者 主な例
高齢者 60歳以上65歳未満の方
障害者 身体・知的・精神障害者手帳をお持ちの方
母子家庭の母等 ひとり親家庭で子を養育している方
その他就職困難者 生活保護受給者、DV被害者 など

飲食店の現場でよく出会うのは、子育てが落ち着いてきた母子家庭のお母さんや、定年後も働き続けたいシニアのクルー候補です。こうした方を採用することが、そのまま助成金につながります。


いくらもらえるのか

助成金の支給額を確認するほっともっとオーナーのイメージ

支給額は採用する方の対象区分と、週の所定労働時間によって異なります。

【高齢者(60歳以上65歳未満)の場合】

週所定労働時間 助成額(1年間) 支給回数
30時間以上 60万円 6ヶ月ごとに2回
20時間以上30時間未満 40万円 6ヶ月ごとに2回

【母子家庭の母等の場合】

週所定労働時間 助成額(1年間) 支給回数
30時間以上 60万円 6ヶ月ごとに2回
20時間以上30時間未満 40万円 6ヶ月ごとに2回

計算例

週30時間以上働くシニアクルーを1名採用した場合、採用後の1年間で最大60万円の助成金を受け取れます(6ヶ月後に30万円、さらに6ヶ月後に30万円)


申請の流れ

申請書類を準備するほっともっとオーナーのイメージ

手続きの流れは次のとおりです。

ステップ 内容
① ハローワークに求人を出す ハローワーク経由の採用が前提。求人登録は無料です。
② 対象者を採用する ハローワークから紹介された対象者と通常どおり面接・採用を進めます。
③ 雇用開始から6ヶ月後に第1回申請 ハローワークに支給申請書と添付書類を提出します。
④ さらに6ヶ月後に第2回申請 同様に申請し、計2回で助成金の全額を受け取ります。

注意しておきたいポイント

ハローワーク経由でないと対象外

ほっともっと本部のホームページやWEB求人、求人誌などで採用した場合は、いくら対象者であっても助成金を受け取ることができません。ハローワークへの求人登録が第一歩です。求人登録は無料なので、積極的に活用することをおすすめします。

雇用保険の適用が必要

採用した方が雇用保険に加入していることが条件です。週20時間以上・31日以上の雇用が見込まれるクルーが対象になります。

申請前の離職者に注意

支給申請前の6ヶ月以内に、会社都合で離職者を出している場合は申請が制限されることがあります。採用状況に変動があった場合は事前にハローワークに確認しましょう。

💡 支給要件は年度によって変わることがあります

助成金の対象者区分・支給額・支給期間は、国の方針によって変更されることがあります。申請前に最新情報をハローワークまたはAILLにご確認ください。


ほっともっとFC店舗での活用シーン

「子どもが小学校に上がったので、昼間少し働きたい」というお母さん。「定年後も体を動かしながら働き続けたい」というシニアの方。こうした方は、ほっともっとの現場においても即戦力になりやすい人材です。

社会人経験が豊富でルールやマナーがしっかりしており、若いクルーへの良い影響も期待できます。人手不足の解消と採用コストの補填を同時に実現できる制度として、ぜひ選択肢に加えてみてください。

▶ あわせて読みたい:クルーを正社員にすると受け取れるキャリアアップ助成金——採用後のキャリア支援にも助成金が活用できます。


📋 助成金の活用、一緒に確認します

「うちの店で使えるか確認したい」「申請の手続きをサポートしてほしい」など、助成金に関するご相談もお受けしています。要件の確認から書類準備まで、一緒に進めていきましょう。

▶ 無料相談はこちら

まとめ

  • 特定求職者雇用開発助成金は、高齢者・母子家庭の母などを採用した事業主に支給される助成金
  • ハローワーク経由の採用が前提条件(求人登録は無料)
  • 週30時間以上の雇用で最大60万円(6ヶ月ごとに2回に分けて支給)
  • 申請書類をハローワークに提出するだけで、難しい手続きは少ない
  • 採用コストの補填と人材確保を同時に実現できる、FCオーナーにとって活用しやすい制度