「給与計算、開業のときに紹介された会社に頼んで、そのまま使ってます」
ほっともっとのオーナーと話すと、この答えが返ってくることがほとんどです。開業時に案内されて契約して、以来ずっとそのまま——
それ自体は悪いことではありません。でも、一度も「他と比べてみたことがない」なら、少しだけ読んでみてください。給与計算のコストや仕組みを見直すだけで、毎年の経費が変わる可能性があります。
そのサービス、年間いくら払っているか把握していますか?

まず現状の費用を整理しておきましょう。開業時に紹介される給与計算サービスの一例です。
| 従業員数(1店舗あたり) | 月額(税込) | 年間(税込・12ヶ月分) |
|---|---|---|
| 1〜20名 | 16,500円 | 198,000円 |
| 21〜30名 | 22,000円 | 264,000円 |
| 31〜40名 | 27,500円 | 330,000円 |
| 41〜50名 | 33,000円 | 396,000円 |
これに加えて、システム保守料として毎月6,600円引かれていませんか?月額16,500円のプランでも、実質は23,100円/月。年間にすると277,200円になります。
さらに年末調整は別料金で約33,000円。これも加えると、年間の総コストはさらに上がります。
「毎月自動で引き落とされているから、あまり意識したことがなかった」という方も多いのではないでしょうか。まず自分のお店が年間いくら払っているかを確認するところから始めてみてください。
外注することのメリット

給与計算を外注すること自体には、もちろんメリットがあります。
① オーナーの時間が生まれる
自分で給与計算をしているオーナーはほとんどいないと思いますが、データの入力・確認・修正など、関わる時間は意外と積み重なります。外注することでその手間が減り、お店の運営や家族との時間に使うことができます。
② ミスのリスクが下がる
給与ミスはクルーの信頼を一気に失います。専門家に委託することで、計算ミス・法改正への対応漏れ・社会保険料の誤りを防げます。
③ 法改正に自動で対応できる
最低賃金の改定、社会保険料率の変更——給与に関わる法律は毎年動きます。専門家に任せていれば、自分でキャッチアップしなくても自動的に対応してもらえます。
④ 助成金申請の書類が揃いやすくなる
キャリアアップ助成金の申請には賃金台帳や出勤簿が必要です。給与計算代行と助成金申請サポートを同じ会社に任せると、書類準備の手間がほぼゼロになります。
「そのまま使い続けること」のリスク

外注自体のメリットは大きい。では、開業時のサービスをそのまま使い続けることに、どんなリスクがあるかを考えてみましょう。
① コストを比較したことがない
開業時に案内されるままに契約して、一度も他と比べたことがない——これが一番もったいないパターンです。同等のサービスでも、業者によって料金は異なります。年間で数万円単位の差が出ることもあります。
② 勤怠システムの保守料が見えにくい
給与計算料金とは別に毎月6,600円かかる保守料は、月々の費用として意識されにくい部分です。年間で79,200円。「給与計算以外にこれだけかかっているのか」と気づいていないオーナーも多いです。
③ 年末調整も同じ系列に依存している
給与計算・年末調整・勤怠システムがすべて同じ系列でまとまっているため、「他に乗り換えるのが面倒」と思ってしまう。実際のところ、乗り換えは全然難しくありません。
一度見直してみる価値がある3つのサイン

次のどれかに当てはまるなら、一度現状を見直してみることをおすすめします。
① 給与計算に年間いくら払っているか、すぐに答えられない
給与計算料金+勤怠システム保守料+年末調整——これらを合計した年間コストを把握していない場合、まず数字を出してみてください。「思ったより払っていた」と気づくオーナーは少なくありません。
② 助成金の申請を考えている
キャリアアップ助成金を申請するなら、給与計算代行と助成金申請サポートをセットで依頼するのが最も効率的です。書類の準備から申請まで一気通貫で対応できます。
③ 多店舗展開を考えている
2店舗目・3店舗目を出すと、給与計算のコストも店舗数に比例して増えます。複数店舗をまとめて対応できる業者に切り替えることで、スケールメリットが生まれる可能性があります。
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店舗数
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1店舗あたりの従業員数
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※ 金額はすべて税込みの概算です。実際の料金はヒアリング後にご案内します。
まとめ
- 開業時に案内されるサービスの給与計算料金は16,500〜33,000円/月+勤怠システム保守料6,600円/月。年末調整は別途33,000円
- 外注のメリットは時間の確保・ミスリスクの低減・法改正対応・助成金書類の整備
- 「そのまま使い続けること」のリスクはコスト比較をしていない・保守料が見えにくい・乗り換えを面倒に感じる思い込み
- 見直しを検討すべきサインは「年間コストを把握していない」「助成金申請を考えている」「多店舗展開を考えている」
次回は「週次レポートがあれば、シフト管理はもっと楽になる」です。毎週1回、売上実績と労働時間実績のレポートが届く仕組みで、経営判断がどう変わるかをお伝えします。