「求人広告費、今月も結構かかってしまった」
有料の求人媒体を使うたびに、そう感じたことはありませんか。私も色々な媒体を使ってきましたが、実は無料で使える求人媒体が身近にあります。ハローワークです。
「ハローワーク経由の応募はあまり期待できない」というイメージを持っている方も多いと思いますが、手続きの流れや書き方のコツを知っておくと、費用をかけずに使える選択肢の一つとして十分に活用できます。今回は、ハローワークで求人を出すまでの実務の流れについてお話しします。
求人を出すまでの流れ

ハローワークで求人を出すには、まず「事業所登録」が必要です。初めて利用する場合は、最寄りのハローワークの窓口で登録するか、「ハローワークインターネットサービス」を使えばオンラインでも登録できます。一度登録してしまえば、次回以降は求人票を出すだけで済みます。
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| ①事業所登録 | 窓口またはオンラインで事業所情報を登録(初回のみ) | 当日〜数日 |
| ②求人票の作成・申し込み | 職種・賃金・勤務時間・就業場所などを記入し提出 | 当日〜数日 |
| ③内容の審査 | ハローワーク担当者が記載内容を確認・必要に応じて問い合わせ | 1〜3営業日 |
| ④掲載開始 | 窓口・インターネットサービス上に公開。有効期間は原則2ヶ月 | 最長2ヶ月・更新可 |
有効期間が切れそうな場合は、期限内に更新の手続きをすれば、同じ求人番号のまま継続して掲載できます。求人が埋まった場合や募集を止めたい場合は、忘れずに取り下げの連絡をしておきましょう。放置していると、応募が来たときの対応が後手に回ってしまいます。
注意したいのは、更新の手続きをしないまま2ヶ月の有効期間が過ぎてしまった場合です。この場合は求人が自動的に失効し、ハローワークインターネットサービスの検索にも出なくなります。うっかり更新を忘れて期限を過ぎてしまうと、「更新」では済まなくなり、あらためて求人票を一から提出し直す「新規申し込み」の扱いになります。内容が前回とまったく同じであっても審査は最初からやり直しになるため、掲載が再開されるまでにまた数日かかりますし、求人番号が変わることも珍しくありません。同じ職種の募集を切らさずに続けたい場合は、有効期間の終了日をカレンダーなどで把握しておき、期限が来る前に更新の手続きを済ませておくのが安心です。
求人票を書くときに気をつけたいこと

求人票は有料媒体の求人ページと違って、装飾やキャッチコピーで目を引くことができません。だからこそ、「仕事内容」の書き方一つで応募のしやすさが変わってきます。「接客・調理補助」とだけ書くより、「レジ対応、盛り付け、簡単な調理補助からお任せします。未経験の方には研修があります」というように、具体的に書くほうが、働くイメージを持ってもらいやすくなります。
もう一つ気をつけたいのが、年齢や性別を限定するような表現です。雇用対策法により、原則として年齢を条件にした求人は認められていません(例外あり)。審査の段階で修正を求められることもあるので、記載前に一度確認しておくと手戻りが少なくて済みます。
有料媒体と比べて何が違うか
前回、求人媒体の選び方についてお話ししましたが、ハローワークは有料媒体とは少し違う特徴を持っています。使い分けの参考に、大まかな違いを整理してみました。
| 項目 | ハローワーク | 有料求人媒体 |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 掲載費用がかかる |
| 掲載開始までの時間 | 審査があり数日かかることが多い | 即日〜数日 |
| 応募者層の傾向 | 幅広い年代・離職者。フリーター層はやや薄め | 学生・フリーター層に強い媒体が多い |
| 助成金との関係 | 要件に含まれることがある | 通常は含まれない |
スピード感を求める急募のシフト穴埋めには有料媒体、時間をかけてでも幅広い層にアプローチしたい募集や、助成金の活用も見据えた採用にはハローワーク、というように役割分担をして使うのが現実的だと感じています。どちらか一方に絞るのではなく、無料で使える選択肢として求人媒体の組み合わせに加えておく、くらいの感覚で十分だと思います。
実は助成金とも関係がある

ハローワークをあえて使う理由として、私が特に大きいと感じているのが助成金との関係です。助成金の中には、「ハローワークなど公的な機関を経由して採用したこと」が要件になっているものがあります。有料媒体だけで採用した場合は対象外になってしまうケースもあるため、助成金の活用を考えているなら、採用ルートの一つとしてハローワークを外さないほうがよいと感じています。
応募者がハローワークの紹介状を持って来社した場合は、面接の結果(採用・不採用)をハローワークへ報告する義務があります。この一手間を面倒に感じるかもしれませんが、助成金の要件を満たせる可能性を考えると、十分に見合う手間だと思っています。
📋 ハローワークの活用や助成金との関係、一緒に整理しませんか?
AILLコンサルティングでは、ほっともっとオーナー向けにハローワークを含めた採用ルートの選び方、助成金の要件確認に関するご相談を承っています。採用と助成金を結びつけて考えるだけで、使える制度が見えてくることがあります。
まとめ

- ハローワークは無料で使える求人媒体で、事業所登録→求人票の申し込み→審査→掲載という流れで利用できる
- 求人票は装飾で目を引けない分、仕事内容を具体的に書くことで応募につなげる
- 年齢・性別を限定する表現は原則NG。審査で修正を求められることがある
- 助成金の中にはハローワーク経由の採用が要件になっているものがあり、採用ルートとして外さない価値がある
- 紹介状経由の応募には採用・不採用の結果報告が必要だが、助成金活用を考えると見合う手間