「ほっともっとオーナーが助成金を申請してみた【実体験】」AILLコンサルティング 助成金#001

「助成金って、なんか難しそう」「自分には関係ない話だよな」

正直、ずっとそう思ってました。

ほっともっとに16年間社員として勤め、オーナーになって5年。合計20年以上もこの仕事に関わってきたのに、助成金についてはほぼ何も知らなかったんです。

それを気づかせてくれたのは、開業2年目のオーナーとの食事の席でした。


開業2年目のオーナーに教わった、20年選手の恥ずかしい話

ほっともっとオーナー同士が助成金について情報交換している様子

ある日、同じほっともっとのオーナーと食事をしていたときのことです。その方は、開業してまだ2年目のオーナーでした。

そこで出てきた話題が「キャリアアップ助成金」でした。

「藍さんは、助成金申請してます? 時給上げたり、クルーを正社員にするとお金もらえるやつ」

……え、なにそれ。

恥ずかしながら、そのとき初めてちゃんと聞いた言葉でした。ほっともっと歴20年のベテランが、開業2年目の方に教わるという、なんとも情けない話です(笑)

でもそれよりもっと焦ったのが、次の言葉でした。

「助成金って事後申請じゃダメみたいですよ」

——冷汗が出ました。

最低賃金は毎年上がるので、毎年時給を上げていました。もしかして、申請できたのに申請していなかった? そういうことですか?

そのオーナーから色々伺って、食事そっちのけで助成金について聞きまくりました(笑)


帰ってすぐ「猛勉強」を開始した

キャリアアップ助成金の申請書類を調べるほっともっとオーナー

その日の帰り道から、ネットでたくさん調べました。気づいたら深夜になってました。翌朝は、商工会に問い合わせたり、ハローワークに問い合わせたり。

調べれば調べるほど、いろんなことがわかってきました。そしてわかるたびに、冷汗が増えていくという。

まず発覚したのが、「就業規則に正社員化について明記していない」問題です。

正社員化コースを申請するには、就業規則に「有期雇用から正社員に転換できる」という条件を明記しておく必要があります。うちはそれができていなかった。だから仮に申請しようとしても、その時点では対象外だったんです。

「知らなかっただけ」では済まない話でした。知らなかったせいで、実際に損していたわけですから。

ただ、逆に言えば「今から整えれば申請できる」ということでもあります。そこからは前向きに、必要なものを一つひとつ揃えていくことにしました。


実際に申請したコースと受給見込み額

キャリアアップ助成金の受給額と申請コースのイメージ

猛勉強の末、申請に至ったのは以下の2つのコースです。

コース名 内容 受給見込み額
賃金改定コース パート・アルバイトの時給を一定額以上引き上げる 60万円
正社員化コース 有期雇用のスタッフを正社員として登用する 80万円
合計 140万円

受給完了はまだこれからですが(申請から受給まで約1年かかります)、計画書の提出は完了しています。

140万円。

これが「知っていたか、知らなかったか」だけの差で生まれるお金です。しかも難しい資格も、特別な設備も必要ない。ちゃんと準備して、申請するだけ。

あの食事の席がなかったら、私は今もこのお金を見逃し続けていたんだと思うと……ちょっとぞっとします。


「知らないだけで損してる」オーナーが、まだまだいる

ほっともっと店舗でスタッフと話すオーナーの様子

この話をほっともっとのオーナー仲間にすると、ほぼ全員同じ反応をします。

「え、そんなのあるの?」

みなさん、知らないんですよね。私もそうだったんで、仲間が増えて嬉しいです(笑)でもだからこそ、少しでも早く伝えたい。

知らないだけで、損してます。

ほっともっとのお店はパート・アルバイトが多い。時給も毎年上がっている。店長を育てたいと思っているオーナーも多い。——これって全部、キャリアアップ助成金の対象になりやすい条件なんです。

「難しそう」と思う気持ち、すごくわかります。私もそうでした。でも実際は、現場を知っているオーナーだからこそ、書類を作りやすい部分がたくさんあるんです。

まず「自分のお店は対象になるのか」を知るところから始めてみてください。それだけでも、全然違います。

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受給できたら、何に使う?

助成金受給後の目標・ディズニーホテルのイメージ

ちょっと個人的な話をしてもいいですか(笑)

助成金の受給が確定したら、このお金をどう使おうかずっと考えてたんです。

もともと手に入るはずじゃなかったお金。だったら、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の満足度のこと)を上げることに使おうと決めました。投資で増やしたり、貯金でもなく、もっと家族が喜ぶことに使いたい、と。

考えた結果——妻にディズニーランドの公式ホテルをサプライズでプレゼントしようと思っています。

オーナーになってから、なかなかゆっくり旅行にも行けていなかったので。「知らないで損していたお金」が、家族の笑顔に変わる。それって最高じゃないですか。

助成金って、難しいお金の話に聞こえるかもしれません。でも突き詰めると、「日々頑張っているオーナーと、その家族のための制度」だと私は思っています。

みなさんも、受給できたら何に使うか、ちょっと考えてみてください。それがモチベーションになって、申請への一歩が踏み出しやすくなりますよ!

まとめ

  • ほっともっと歴20年の私が、開業2年目のオーナーに助成金を教わった
  • 就業規則の未整備など、知らないせいで実際に損していたことが発覚
  • 猛勉強の末、賃金改定+正社員化コースで140万円分を申請
  • ほっともっとオーナーは助成金の対象になりやすい。まず診断してみてほしい

次回は「キャリアアップ助成金とは?飲食オーナー向けにわかりやすく解説」です。お楽しみに!