「人材開発支援助成金とは|クルーの研修費に使える助成金」AILLコンサルティング ブログ#045

「クルーに研修を受けさせてあげたいけど、費用がなあ……」

そう思っているオーナーさん、けっこういるんじゃないでしょうか。

実は、その研修費用を国が助けてくれる制度があるんです。それが「人材開発支援助成金」です。

キャリアアップ助成金はご存じのオーナーも増えてきていると思いますが、人材開発支援助成金はまだあまり知られていない印象があります。でも飲食FCのお店でも十分に活用できる制度なんです。

今日はこの人材開発支援助成金について、ほっともっとを運営する私の視点からわかりやすくお伝えしていきます。


人材開発支援助成金ってどんな制度?

人材開発支援助成金の書類を確認しながら制度を調べているほっともっとオーナーのイメージ

人材開発支援助成金は、厚生労働省が実施している助成金制度です。

簡単にいうと、「クルーのスキルアップのために研修を実施したら、費用の一部を国が補填してくれる」というものです。

キャリアアップ助成金が「雇用形態の変更(正社員化)」や「賃金の引き上げ」に対して支給されるものだとすると、人材開発支援助成金は「育成・研修に使ったお金」に対して支給されます。

目的はちょっと違いますが、どちらも「クルーのために何かした」ことに対して国がお金を出してくれるという点では同じ。両方うまく活用できれば、経営の大きな助けになりますよね。


飲食FCのお店で使えるのはどのコース?

外部研修や店内訓練を計画しているほっともっとオーナーのイメージ

人材開発支援助成金にはいくつかのコースがあります。少し種類が多くて複雑に見えますが、ほっともっとのような飲食FCのお店で実際に使いやすいのは主に「人材育成支援コース」です。

このコースでは、大きく2種類の訓練が対象になります。

訓練の種類 内容
OFF-JT(職場外訓練) 外部の研修機関が実施するセミナー・研修・通信教育など
OJT(職場内訓練) 店舗内で実施する実務訓練(指定の形式・計画書が必要)

飲食店で活用しやすいのは、特にOFF-JTです。たとえば……

  • 食品衛生に関する外部セミナー
  • クルーのマネジメント研修
  • 衛生管理・HACCP対応の研修
  • 接客スキルアップのための研修

こういった研修の費用を、助成金で一部補填してもらえるんです。「なんとなくやってた研修が、実はお金になっていた」というケースも全然あり得ます。


いくらもらえるの?助成額の目安

電卓を使い人材開発支援助成金の助成額の計算をしているほっともっとオーナーのイメージ

「で、実際いくらになるの?」というのが一番気になるところですよね。

人材育成支援コースの助成額は、経費助成賃金助成の2本立てになっています。

助成の種類 中小企業の場合
経費助成(研修費用の一部) 研修費用の45〜75%
賃金助成(研修中の賃金の一部) 1人1時間あたり960円

たとえば、3万円の外部研修にクルー1名を1日(8時間)参加させた場合で計算してみると……

  • 経費助成:30,000円 × 45% = 13,500円
  • 賃金助成:960円 × 8時間 = 7,680円
  • 合計:21,180円の助成

3万円かかった研修が、実質8,820円になる計算です。これ、かなり大きくないですか?

「研修って費用対効果が読みにくいから躊躇してた」というオーナーさんも、助成金があると思うと一歩踏み出しやすくなりますよね。

(※実際の助成額は訓練内容や条件によって変わります。正確な金額は最寄りの労働局やAILLにご確認ください。)


申請の流れ|事前手続きが必須です

人材開発支援助成金の申請の流れを確認しているほっともっとオーナーのイメージ

人材開発支援助成金で一番注意してほしいのが、「研修をやる前に計画を届け出る」こと。

キャリアアップ助成金もそうですが、こういった助成金は「やった後で申請」ができないんです。研修を実施する前に届け出をしておかないと、対象外になってしまいます。

申請の大まかな流れはこんな感じです。

  1. 訓練計画届の提出(訓練開始日の1ヶ月前までに都道府県労働局へ提出)
  2. 訓練の実施
  3. 支給申請(訓練終了日の翌日から2ヶ月以内に提出)
  4. 審査・支給

「来月、食品衛生の研修に行こう」と思ったら、その前月には届け出が必要というわけです。思い立ったらすぐに動く、がポイントになりますね。

書類の準備は少し手間がかかりますが、「どんな研修を、誰に、何時間受けさせるか」を計画書に書いて提出する、というのが基本的な流れです。難しそうに見えて、実際にやってみるとそこまで複雑ではありませんよ。


キャリアアップ助成金と何が違うの?

キャリアアップ助成金と人材開発支援助成金の違いを確認しているほっともっとオーナー

このブログではキャリアアップ助成金の話もよく書いているので、「どっちの話?」と混乱する方もいるかもしれませんね。整理しておきます。

キャリアアップ助成金 人材開発支援助成金
対象となること 正社員化・賃金引き上げ 研修・職業訓練の実施
目的 処遇改善 スキルアップ・育成
助成の対象 賃金増加分・登用費用 研修費・研修中の賃金

簡単にいえば、キャリアアップ助成金は「雇用形態や賃金を改善したとき」、人材開発支援助成金は「研修・育成にお金をかけたとき」に支給される、という違いです。

どちらかしか使えない、ということはないので、状況に応じて両方を活用するのが理想的ですね。育成して→正社員化して、という流れをつくれれば、両方の助成金を順番に受けられる可能性もあります。


「うちの店でも使えるの?」と思ったら

助成金活用を検討するほっともっとオーナーのイメージ

「なんとなくわかったけど、実際に自分の店で使えるのかが知りたい」という気持ち、すごくよくわかります(笑)

私もキャリアアップ助成金を調べ始めたとき、まず「うちは対象になるの?」が気になって仕方なかったですし。

人材開発支援助成金を活用するには、大前提として雇用保険に加入しているクルーがいることが条件になります。週20時間以上勤務しているクルーは雇用保険に加入しているはずなので、ほとんどのほっともっとの店舗では対象者がいると思います。

あとは、「どんな研修を実施するか」の計画をしっかり立てて、事前に届け出をする、というステップを踏むだけです。

「そもそも申請できるのかわからない」「書類の準備が不安」という場合は、私たちAILLにご相談ください。ほっともっとオーナー向けに助成金のサポートをしていますので、一緒に確認することができます。

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AILLコンサルティングでは、ほっともっとオーナー向けに無料の助成金診断を行っています。「自分のお店が対象かどうか知りたいだけ」でもOKです。まずはお気軽にどうぞ。

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まとめ

  • 人材開発支援助成金は、クルーの研修・育成費用を国が助成してくれる制度
  • 飲食FCでは「人材育成支援コース」のOFF-JT(外部研修)が特に活用しやすい
  • 研修費の45〜75%+研修中の賃金の一部が助成される
  • 事前に訓練計画届の提出が必須(研修開始の1ヶ月前まで)
  • キャリアアップ助成金と目的が違うので、両方活用できる可能性がある

次回は「社宅制度とは?FCオーナーが節税に使える仕組みを解説」です。お楽しみに!